TACの全国公開模試(全答練)の話
不動産鑑定士試験の予備校はTACかLECしかありません。
そのTACでは直前期に『全国公開模試』(通称:全答練)を2回行っています。
これは本試験と同じ科目を同じ時間(ほぼ)で行うもので、さらに通学の受験者と通信の受験者を別々に集計してくれるため、不正の無いかなり信頼できる成績が得られます。
なので受験生であればなんとしてでも受けるべきです。
そんなTACの全答練ですが、成績によって特典があります!
それは
『もし、全答練の成績上位者が本試験で落ちた場合、翌年の受講料の割引が効く』
というものです。
「落ちたら・・」なんで縁起悪いと思われるかもしれませんが、保険みたいなもので、あるとないならある方が良いに決まってます。
ちなみに割引率は
1位~10位→全額免除
11位~20位→50%免除
21位~40位→40%免除
41位~60位→30%免除
61位~80位→20%免除
81位~100位→10%免除
で、通学受験のみの特典となっております。
(※変更の可能性があるので詳細はTACにてご確認ください)
ここで、この割引特典を巡った私の体験談をお話ししたいと思います。
私が受験生のころ、TACの全答練に参加しました。
場所はTACの八重洲校で座席は自由でした。
教養科目を終え、事件は鑑定理論(論文)の時に起きました。
試験開始後10分ほど経ったころに、となりの机の受験生が
『こいつ(前の受験生)カンニングしてます!』
と試験官を呼びました!
前の受験生は試験官にテキストを見られて、現行犯。
しまうように指示されます。
そこへさらに追い打ちをかけるとなりの受験生
『退室でしょ!!退室!!』
こんなやりとりを聞いていて、何もしていない私がエライどきどきしてしまいました(;・∀・)
結局、退室処分は下されなかったものの、その5分後位に自主的に退室していきました。
なんで全答練でカンニングするのか全く意味が分からなかった当時の私ですが、どうやら彼はハナから上の『受講割引特典』を狙っていたようです。
まぁ全額免除なら40万近くする講義が無料になるわけですからね…
それでも私は思いました。
『鑑定理論をテキストを見ながら書いているレベルではうまくいっても10%割引だろうなぁ』と。
『それよりも全答練の受験料もったいないなぁ』と。