実務修習の費用

かなり高い・・・。

実務修習の金額は一律ではありません!

鑑定実務経験の有無や修習先によって変わってくるのですが、わかりやすく解説いたします!

まずは全体像として、課程別に料金を見ていきます。

実務修習の料金(課程別)(※2016年度の情報)

①講義
113,100円
②基本演習
111,100円
③実地演習
a.物件調査実地演習 23,700円(※みなし履修の場合、減額される余地があります)

b.一般実地演習  1,007,600円(※みなし履修の場合、減額される余地があります)
合計 (①+②+③)
1,255,500円(125万5500円)

これが、上限の費用です!

【鑑定実務未経験+大学修習を希望】の場合は、ほぼ上記金額になります!

みなし履修とは?

通常、実務修習の課程はすべて受けなければいけないのですが、

すでに鑑定事務所に勤めていて、鑑定評価の実務を経験している方は

鑑定実務を経験したことがある方は、協会に申請することにより、

上記のうち、『③実地演習の一部(全部)』が免除になります!

(案内を読むと必ず『みなし履修』という言葉が出てきますが、このことです!)


つまり、鑑定事務所で働いてて、実地演習の類型を評価したことがあれば、

それを協会に申請することにより、 その類型はやらなくていい(=履修したとみなす)という制度です。

もちろん、そのやらなくていい分の費用は安くなります!

『協会に払う費用』と『修習先に払う費用』

次はすこし見方を変えて上の費用を、

①協会に払う費用

②修習先に払う費用(大学or鑑定事務所)

で分けて見てみましょう!

①協会に払う費用

協会に払う費用は

a.鑑定未経験の場合 307,700円
b.みなし履修者の場合 274,400円 です。

②修習先に払う費用

修習先に払う費用は、実地演習の指導料のみです!(もっともこれが1番高いのですが…)

【参考:実地演習の指導料 0円~947,800円】

みなし履修で認定される類型が多ければ多いほど金額は安くなります



一方、未経験者は全ての類型の指導を受けなければならないので、原則として満額になります

ただし、それは大学修習の場合で、鑑定事務所修習の場合は、必ずしもそうはなりません!



なぜなら『鑑定事務所で働きながら修習を受ける』場合は、

会社が費用を負担してくれる可能性が高いからです!(全額負担してくれる会社もあります)



なお鑑定事務所で働くわけではなく、

お金を払えば実務修習生を受け入れてくれる会社が何社か存在します。

有名なところでいうと大島鑑定事務所などがあります!

この場合は大学と同じで、お金を払って実務修習をうけるので、

鑑定事務所が費用を負担してくれる可能性はほぼゼロです。

(鑑定事務所はビジネスとして修習生を受け入れているだけだからです)

(実務修習が終わって、その後雇用されることもありません)

話がどうしてもややこしくなってしまうので、まとめると…

鑑定実務未経験か否か、実地演習をどこで受けるかにより

ケース別のざっくりした費用です!

a.鑑定未経験+大学修習=1,255,500円

b.鑑定未経験+鑑定事務所(雇用関係なし)=1,255,500円

c.鑑定未経験+鑑定事務所(雇用関係あり)=0円~1,255,500円
(※会社の負担分によります)

d.鑑定経験アリ+大学修習=274,400円~801,200円
(※みなし履修の量によります)

e.鑑定経験アリ+鑑定事務所(雇用関係なし)=274,400円~801,200円
(※みなし履修の量によります)

f.鑑定経験アリ+鑑定事務所(雇用関係あり)=0円~801,200円
(※みなし履修の量と会社の負担分によります)

具体的なパターン

パターン1、『とにかく実務修習費用払いたくない!でも鑑定士になりたい!』

→論文式試験が終わったらすぐに就職活動。 
 その際に実務修習機関に認定されている会社を選ぶこと 
 また、実務修習費用を負担してる会社なのか確認すること


パターン2、『今は別の仕事としているから、将来的に不動産鑑定士になれればいい』

→実務修習の費用を用意する 
 有料で実務修習生の受け入れをしている鑑定事務所を探すか、大学修習を選ぶ 
 どちらも定員があるため、はやめに選択すること


パターン3、『鑑定士として働くつもりはない!ただ資格だけ欲しい!費用は払いたくない』

→まぁ無理です(笑) 
 実務修習費用を負担してくれる会社に潜り込むことぐらいでしょうか? 
 返金請求される可能性がありますし、おすすめできません。 
 または鑑定事務所にアルバイトで入って実務を手伝わせてもらう→みなし履修 

…とかでしょうか。。少し安くなりますが…。。。 
コツコツお金を貯めて大学に行くことをおすすめします!