修了考査:論文式考査

記憶の三原則 ①繰り返す ②関連付ける ③ちゃんと寝る

不動産鑑定士になるための最後の関門である修了考査(口述)の対策です!!

論文考査とは何か?

論文考査とは実務修習の最後である修了考査の一つです。

以下、概要を記載します。

実施日:例年1月中旬の1週間

受験資格:実務修習の過程を修了した者

受験料(口述考査含む):36,600円(税込)

書式・文字数等:書式は自由とのことですが一応一応指定されます。
文字数は800字~1,000字
A4用紙1枚で提出

テーマがホームページ上で公開され、そのテーマに即した論文を郵送で提出します。

※第12回実務修習(新制度)からは会場で行うことになりました。

どんなテーマが出されるの?

テーマは過去の傾向を見ると対象不動産の確認・確定に関する問題が多いです。

過去の論文式考査の問題を公開!

それでは過去にどのような出題がなされてきたのか公開したいと思います。

修了考査受験生の役に立てば幸いです!

第7回論文式考査(2014年1月実施)
あなたが自ら行った高度利用賃貸の鑑定評価について、以下の点を具体的に 述べなさい。

(1)建物賃貸借契約の内容についてどのような点に留意して確認したかを 述べなさい。

(2)試算価格の調整のうち、特に収益還元法(直接還元法)の適用について再吟味する際、賃料及び還元利回りに関し留意した事項を述べなさい。
第8回論文式考査(2015年1月実施)
あなたが自ら行った継続賃料(家賃)の鑑定評価について、以下の点を 述べなさい。

(1)対象不動産の範囲・面積・利用状況・賃貸借契約の内容について、どのように確認したか具体的に述べなさい。

(2)継続家賃の試算賃料の調整に際して、特にどのような点に留意して鑑定評価額の決定に至ったかを具体的に述べなさい。
第9回論文式考査(2016年1月実施)
あなたが自ら行った高度利用賃貸の鑑定評価について、以下の点を述べなさい。

⑴ 対象不動産の「賃貸経営管理の良否」のうち、
①「賃借人の状況及び賃貸借契 約の内容」、
②「貸室の稼働状況」と賃料水準との関係について、
どのような点に留意して確認したか、自ら行った高度利用賃貸の案件に即し理由も含め具体的に述べなさい。

⑵ 試算価格の調整に当たって、あなたはどのような点に留意して再吟味を行ったのか5つの適否について具体的に述べなさい。また、「各手法に共通する価格形 成要因に係る判断の整合性」について、その意義と自ら行った高度利用賃貸の案件に関してどのように検証したかを簡潔に述べなさい。
第10回論文式考査(2017年1月実施)
あなたが自ら行った大規模画地の鑑定評価について、以下の点を述べなさい。

⑴ 対象不動産の確定・確認について、 ①自ら行った大規模画地の案件に即し、対象不動産の確定に当たって確認資料 はどのように活用したか、活用した資料を例示し、述べなさい。 ② 物的確認において、どのような点について留意したか、具体的に述べなさい。

⑵ 試算価格の調整に当たって、 ① 開発法において採用した資料名を挙げ、その資料の特性及び限界からくる相対的信頼性をどのように考えたか、具体的に述べなさい。 ② 得られた試算価格の有する説得力をどのように判断したか、具体的に述べなさい。
第11回論文式考査(2018年1月実施)
あなたが自ら行った商業地の鑑定評価について、以下の問に答えなさい。

⑴ 対象不動産の物的確認において活用した資料を3つ掲げて、それらを(ア)何処で収集して(インターネットを利用した場合にはアクセスした機関・部署等を 明記すること)、(イ)どのように活用し、さらに(ウ)実地調査においてどのような点に留意したかについて、自己の案件に即して具体的に述べなさい。

⑵ 鑑定評価額の決定に際し各試算価格の説得力を判断する観点から、あなたが行った案件に即し、各試算価格に商業地としての市場の需給動向と市場参加者の行動原理がどのように反映しているかを具体的に述べなさい。なお、記述の冒頭であなた が判定した最有効使用を記載しなさい。
第12回論文式考査(2019年1月実施)
あなたが自ら行った高度利用賃貸の鑑定評価について、以下の問に答えなさい。

⑴ 対象不動産の確定・確認について、
① 対象不動産一棟全体の賃貸借契約内容をどのような資料を用いて確認したか答えなさい。また、収集できなかった資料がある場合は、どのように推定して確認を行ったか述べなさい。
② 上記①の資料を用いて確認した主な事項を2つ掲げ、どのような点に留意して確認したか、それぞれ具体的に述べなさい。

⑵ ①不動産の価格を形成する個別的要因の中から、原価法及び収益還元法の適用に当たり考慮すべき共通要因を土地、建物毎に1項目例示し、各々をどのような形で積算価格と収益価格に反映させたか、要点を簡潔に述べなさい。
②高度利用賃貸の鑑定評価に当たって最も説得力のあると判断した試算価格について、そう判断した理由をあなたが行った案件に即して具体的に述べなさい。
第13回論文式考査(2020年1月実施)
あなたが自ら行った継続家賃の鑑定評価について、以下の問に答えなさい。

⑴ 対象不動産の確定・確認について、
① 直近合意時点から価格時点までの事情変更に係る要因のうち、「経済的事由に係る要因」を 2 つ例示し、具体的にどのような資料に基づいて検討を行ったか記述しなさい。
② 鑑定評価に当たり「契約数量」及び「賃料改定の経緯」について、どのような点に留意して確認を行ったか、具体的に述べなさい。なお、自ら行った鑑定評価が、初めての賃料改定であった場合は、一般的にどのような点に留意して「賃料改定の経緯」を確認すべきか、具体的に述べなさい。

⑵ 継続家賃の調整に当たり、総合的勘案事項をどのように留意したか、このうちの2 項目につき、自己の行った案件に即して具体的に述べなさい。また、各試算賃料が有する説得力に係る判断をどのように行い鑑定評価額の決定に至ったかを述べ
なさい。

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